解説2025.02.28

広告ブロッカーが原因でエラー発生?新しい「アンチ広告ブロッカー」の手法

content-loader.com / html-load.com アンチ広告ブロッカー

お気に入りのWebサイトを閲覧している際、突然「広告ブロッカーを無効にしてください」というメッセージが表示され、うんざりしたことはありませんか?

Webサイトの中には、広告収入を得るために様々な対策を講じているものもあります。その一つが、広告ブロッカーの利用を停止させるための「アンチ広告ブロッカー」です。

「アンチ広告ブロッカー」とは?

広告ブロッカーの普及によって、広告ブロッカー対策を講じるWebサイトも増えてきました。Webサイトによっては、ユーザーに広告ブロッカーの利用を停止させるため「アンチ広告ブロッカー」と呼ばれる技術を導入している場合もあります。

アンチ広告ブロッカー」は、ユーザーが広告ブロッカーを使用していることを検出すると、広告ブロッカーを停止したり、自分のWebサイトを広告ブロック対象外に設定するようメッセージを表示します。

多くの場合、このようなメッセージが表示されると、メッセージの指示に従わない限りユーザーはそのWebサイトのコンテンツを閲覧することができなくなります。

YouTubeによる視聴制限

近年、YouTubeは広告ブロッカー対策を強化しており、広告ブロッカーを利用しているユーザーに対して、視聴制限をかけるようになっています。

広告ブロッカーを利用しているユーザーに対して以下のようなメッセージを表示し、動画を閲覧させないようにします。

  • 広告ブロッカーを無効にするように促すメッセージを表示する
  • YouTube Premiumへの加入を促す
広告ブロッカーは YouTube の利用規約に違反しています。

「アンチ広告ブロッカー」を回避する方法

高度な広告ブロックアプリである「AdLock」は、通常、広告だけでなく、このような「アンチ広告ブロッカー」のブロックも可能です。

「アンチ広告ブロッカー」が実装されているWebサイト閲覧時、「アンチ広告ブロッカー」の実行を阻止し、「アンチ広告ブロッカー」からの警告を削除します。YouTubeの視聴制限に悩まされることもありません。「アンチ広告ブロッカー」に屈することなく、広告なしでWebサイトのコンテンツを楽しむことができます。

ただし、各「アンチ広告ブロッカー」の仕組みは日々変更されており、新しいものも次々に登場しています。AdLockでは、最新の「アンチ広告ブロッカー」にも対抗できるよう、常に改善を繰り返しています。

「アンチ広告ブロッカー」の新しい手法

ここ最近、Webサイトを閲覧していると、以下のような画面を見ることが増えてきました。

content-loader.com / html-load.com アンチ広告ブロッカー

この画面では「広告ブロッカーの間違ったフィルターのため読み込みに失敗しました。」というタイトルとともに、ドメインをホワイトリストに追加するか広告ブロッカーを無効にするよう記載されています。

また、メッセージの背後にはレイアウトが崩れたWebサイトが表示されています。

しかし、広告ブロックの仕組み上、このようにレイアウトが大きく壊れることはほとんどありません。

この「アンチ広告ブロッカー」は、広告ブロッカーが原因レイアウト崩れや読み込みエラーが発生しているように見せかけているのです。

弊社で調査したところ、この悪質な「アンチ広告ブロッカー」は多数のWebサイトで採用されており、インターネット上にはこのメッセージに悩まされているユーザーの声が増え続けています。

「アンチ広告ブロッカー」の指示通りドメインを除外すると…

WindowsとMacでいつくかのWebサイトを閲覧している時、私たちは実際にこの問題に遭遇しました。
そこで、「アンチ広告ブロッカー」が表示するメッセージに従ってこの状況を回避することができるか、試してみました。

content-loader.com / html-load.com ドメイン除外

まず以下の方法で、メッセージ中に表示されている「content-loader.com」を広告ブロック対象から除外してみました。(サイトやデバイスによっては「html-load.com」など、他のドメインが表示される場合もあります。)

WIndows / Mac で AdLock の除外リストにドメインを追加する方法

  1. AdLock 起動後、「除外リスト」をクリックする。
  2. 画面右下の点が3つならんでいるアイコンをクリックする。
  3. アイテムを追加」をクリックする。
  4. 除外したいドメインを入力し「追加」をクリックする。
  5. Webブラウザを再起動する。

しかし、除外設定を実施しても同様のメッセージが表示されたまま、Webサイトのコンテンツを見ることができませんでした

結果、メッセージ上に表示されているドメインではなく、アクセスしているWebサイトのドメイン除外することで、Webサイトのコンテンツを閲覧できるようになりました。
(除外設定を実施したため、広告は表示されるようになりました。)

インターネット上でも「メッセージ中に表示されているドメインを除外しても状況に変化がなかった」、「Webサイトのコンテンツを見るには表示されているドメイン以外に複数のドメインを除外する必要があった」などの声もあります。

除外設定がうまくいかない場合、ユーザーは広告ブロッカーを無効にするか選択を迫られます。


Androidでは、現状、Windows/Macと同じWebサイトを閲覧しても広告ブロック停止を求めるメッセージは表示されていません。広告がブロックされた状態でコンテンツを見ることができます。今後問題が発生したことを確認できた場合は、除外設定などを試してみます。

iPhone/iPadでは、Safariでもこの問題が発生しました。この場合、該当Webサイトに対してコンテンツブロッカーをオフにすることでWebサイトを閲覧できるようになりました。

最後に

今回、一部のWebサイトでは、広告ブロッカーが原因で問題が発生しているように見せかけ、広告を表示させようとする手法が採用されていることがわかりました。

ユーザーはこのメッセージを目にすることが多くなったことにうんざりしています。また、このメッセージを見たからといって、必ずしもユーザーが広告を受け入れるとも限りません。このメッセージが表示された場合、即座にWebサイトの閲覧自体を諦めてしまうユーザーも少なくありません。

ユーザーに誤解を与えるようなメッセージを使ってまで広告を表示させようとしても、結果、ユーザーが離れていくだけかもしれません。

AdLockは、このようなアンチ広告ブロッカーにも対抗できるよう日々改善を繰り返しています。この問題についても継続して調査を行いますので、進展があればまたお知らせします。

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